トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

ダムめぐり/「群馬最古」のダムを追え/その3

須摩野ダムの存在を確かめる

ゼンリンの住宅地図で須摩野ダムの所在が確認できた以上、これは行かずにはいられない。デジカメと熊よけの鈴携えて一路月夜野へ。上毛高原駅の前を通り過ぎ、大峰山の案内の看板が出ている県道292号月夜野猿ケ京温泉線へと入る。少し登ったところに左に折れる道があるはず、道の左端を注意して運転していると未舗装の道路が目に入った。

こんな道に入って動けなくなったらまずいなぁと若干ためらいつつもとりあえず行けそうなところまで行ってみる。若干轍が深めの所もあるが、道は固くしまっていてデミオ君でもどうにか走れるレベルだ。地図通り途中に三叉路があらわれたので左に進み、まずは江戸時代築造とされる下溜池右岸を目指す。

湖というよりはまさに溜池である。のり面がコンクリートブロックで保護されているがこれが資料にあった改修工事によるものだろうか。

堰堤上部を望む。フェンスが作られている。釣り禁止を看板に明示していたのでその対策だろうか。

堰堤下流右岸から望む。草や木に邪魔されて堰堤の高さがはっきり分からない。資料によれば5m程度という事だが、それくらいと言われればそれくらいのように思える。

車を引き返し下溜池左岸側に出る道を進む。丁度下溜池が見えたとこで上溜池側に出る道も見えたのだが、車で入るには狭そうだ。池沿いの安全そうな場所に車を止めて歩きで上溜池を目指す。ちなみに上溜池・下溜池とあるが、上溜池の水が下溜池に流入しているという訳ではなさそうである。

ちょっとした丘をこえると眼下に上溜池が広がっていた。下溜池以上にひっそりとした池だ。正直、ちょっと怖い。

池の端に水面に浮かぶようにして建つ石碑が目に入った。拡大してみると

「水速姫命」と書いてある。水の神様だろうか。どこかの神社から分祀されたのかと検索してみたがはっきりとは分からなかった。

さて、肝心の須摩野ダムと思われる堰堤だが、下流からはご覧のように下溜池以上に木々が生い茂っていてはっきり見る事はできなかった。ただ、下溜池よりは大きな印象。

堰堤の写真。右岸側に洪水履きが作られている。ちなみに右下のいす、釣り人が来ておいて行ったのだろうか。景色と違和感ありまくりで気味が悪かった。

ちなみに上溜池からは県道のガードレールが見えたので県道側から堰堤が覗けるかなと思って回り込んでみたのだが、

中央左に見える白い点が堰堤天端にたてられている看板だろうか。堰堤の全貌を見る事はできなかった。

というわけで、須摩野ダムであるだろう堰堤を確認する事はできたがそのスペックを見極める所までは至らなかった。はたしてこれが「群馬最古」の「ダム」かどうかどうやったら見極められるのだろうか、あれこれ考えながら17号を引き返したのだった。